FC2ブログ

    Entries

    いつかたどり着いたらキミに打ち明けられるだろう

    前回は関谷あさみの『溺れる夜の』の追加考察として『壁の向こう側』を紹介しましたけど、今回は『溺れる夜の』に名前だけ出てきた「翔太」が主役の『走れ!』(雑誌『Juicy No.3 2013年10月号』に掲載)について述べたいと思います。
    この作品の冒頭で『溺れる夜の』の主人公である直希も友人三人組の一人として後ろ姿だけ登場していますね。
    走れ!
    (俺んちの家族構成は、単身赴任中の父親と母親)
    (俺)
    (あと)
    (中一の妹・・・)

    その妹は読者モデルのような仕事をしているのですが、DVDのパッケージを見た翔太は水着姿で挑発的なポーズをしている幼妹の姿に(ロリコン向けのジュニアアイドルじゃね―――か!)と驚きます。
    しかし無表情な妹に対するネットの評価は低く、『あんまり可愛くない』とか『DVDハズレだわ 即売った』などと言われていて、「おっお前ら全員死ねッ」と憤慨するお兄ちゃんでした。

    (俺も本当は向いてないと思う)
    (表情は固いし)
    (愛嬌もない)

    そんな妹はモデル仲間のDVDをポータブルプレイヤーで観るのにわざわざ兄の部屋に来て、兄が「そのプレイヤー貸してやるから自分の部屋で見れば?」と言っても「リビングのテレビでも見れるでしょ」と言っても「ここでいい」と答えます。
    つまりはお兄ちゃん大好きっ娘なんですね。

    ベッドの上に置かれたDVDプレイヤーの画面を翔太が覗き込むと、キワどい水着を着た幼い少女が股を広げていた。
    「芽依もこんな水着着んの?」
    「今年ね・・・」
    「マジかよ、母さんいつもついてってんだろ? 止めないわけ?」
    「この仕事やるって言ったの私だもん。途中で放り出すとかいいかげんな人間のする事だよ」
    兄の顔も見ずに答える少女。
    「~~~~~」
    「・・・それに私売れてないし、テコ入れだって・・・」
    自分のことを「売れていない」と言う妹を見つめる少年。
    「芽依はかわいいのになー」
    「いいよ無理して言わなくても・・・」
    「本気で言ってんのに」
    「・・・・ありがとう」
    ポーカーフェイスだった妹の頬が赤みを帯びる。
    「ん」
    少し照れながら顔を逸らして返事をする兄。
    「・・お兄ちゃんは応援してくれるんだ?」
    「あー・・まあ・・芽依がそんなにやりたいんならね」
    (ほんとはやめてほしいけど)
    「じゃあ頑張れるようにお守りほしい」
    「そこで物ねだるんかい、高くないやつならいいよ・・・」
    そう言いながら彼が妹の方を向くと目の前に芽依の顔があり、そのまま唇を重ねた。

    自分がこれほど妹に好かれていたことに驚く翔太。
    もう一度キスをすると「もっとしたい」と告げる芽依。
    こうなると「禁断の欲望」は止められず、兄は妹の未成熟なカラダを愛撫し、兄妹はセックスをすることになります。

    兄の肉棒に突かれながら肢体を震わせ甘い喘ぎ声を漏らす少女。
    (あのクソ野郎共っ、ほら 見ろ。俺のっ、芽依(妹)が一番かわいいじゃねぇかよっ)
    「このままイきたい・・芽依の中にいっぱい出したい・・・」
    「だし・・っ、い」
    妹の答えを受け取るように兄は唇を重ねて舌を淫らに絡め、少女の膣内に大量の精液を注ぎ込んだ。
    「・・・・・すげえ出ちゃった・・な、途中から止まんなくなってた・・・」
    「・・・・・・」
    目に涙を浮かべた切なげな表情の妹が荒い息を吐きながら兄を見つめる。
    「お兄ちゃん、ほんとは、あの仕事もうしたくない・・・」


    本心を打ち明けた妹に翔太は「やめたいなら俺が言ってやるよ。あんなの習い事みたいなもんだろ? 嫌なのにする事ないって」と告げます。
    しかし、そんな兄の甘い考えは母に一蹴されるのです。

    「何を言ってるの? そんなのできる訳ないでしょう。次の撮影も決まってるのに。違約金のこととかあんたわかってるの?」
    「嫌がってんだよ! そんな無理矢理続けさせないでいいだろ」
    「だいたい芽依がやりたいって言うから始めさせたのに。途中で放り出すなんていいかげんな人間のすることでしょう」
    「・・・・!」
    それは表情を殺した妹が言った言葉と同じ。
    そして彼は涙を流しながら告げた妹の言葉も知っている。

    『かわいくないとか・・いらないとか・・・言われるのもうやだぁ・・他の子はいいのになんでぇ・・・』

    「ずっとそんな事言って・・芽依を縛ってたのかよ・・!」
    「翔太、いいかげんにしなさい」
    激高する息子を見据える母。
    「あんたに芽依の事は関係ないでしょう。高校だって何だって母さんの言う事聞かずに好き勝手ばかりやってるくせに。芽依は、あんたとは違うの」
    そんな母の言葉に少年は何も言い返せなかった。

    映画作りたいんだよね。
    監督になっていつか自分で撮ってみたい。
    ムラーリ・K・タリルなんて19で作ってんだぜ。
    自分の部屋に篭って映画の事やってるのが一番楽しい。
    うるさい母さんの相手したくないし、そっちは
    芽依(あいつ)が
    おとなしく言う事聞いてやってくれてるよ。

    「自分の世界」を守るために、ずっと妹の「現実」から目を逸らしてきた兄。
    そんな彼が母親を説得できるわけがなかったのです。

    朝、翔太が学校へ行こうとすると、「仕事」に行く芽依が靴を履いていた。
    兄を一瞥した瞳はもう何も期待していない。
    「芽依、もうすぐタクシー来るから下の玄関に出ててちょうだい。それじゃ翔太、お母さん達今日から留守にするけど、お金置いとくから朝もちゃんと食べるのよ。私がいないからって友達家に上げたりしないでちょうだいね」
    「バス停までダッシュな」
    母の小言を聞き流しながら翔太はそう呟いて妹の手を掴む。
    「え・・・」
    「いいから、ほら! 走れ!」
    ドアを開けた彼が妹に向かって叫び走り出す。
    「ちょっと! 翔太!? 芽依!」

    今の彼には「逃げること」でしか妹を救える手段がなかったんですね。
    冷静に考えれば母親のやってることは児童虐待の疑いが強いので、警察はともかく単身赴任中の父親に相談すればとも思いますけど、良くも悪くもこれが「若さ」でしょう。

    バスに乗り込んで一息つく兄妹。
    (やった・・・)
    (夕方まで逃げれば大丈夫だろ・・・今回の違約金?とかって俺がバイトして返せる額なんだろうか)
    (・・・・・・)
    呼吸が整っていくと同時に薄れていく高揚感。
    (次もこうやって逃げるのか?)
    (その次も?)
    (俺、そこまで責任持てない・・・)
    (それに母さん・・・)
    (キレて俺の部屋に入ったりしてないよな。何か・・したりとか)
    (動画だって・・作りかけで・・大切なもの全部置きっぱなしだ)

    (早く帰りたい)

    (なんだ これ)
    (まるで、こないだ見た映画のラストみたいじゃないか)

    その「映画」とは、物語の冒頭で彼が友達と訪れたレンタルショップで借りたDVDの『卒業』ですね。
    若きダスティン・ホフマン主演の作品で、教会で花嫁を奪い去るシーンが超有名ですけど、実際に観た人の印象に最も残るのはラストシーンだと思います。
    バスに乗り込んだ二人が最初は満面の笑顔だったのに他の乗客の訝しげな視線に「現実」を実感して見る見るうちに表情を失っていくのです。
    翔太もまた「現実の不安」に胸を締め付けられますが、隣に座る妹の横顔を見てその手を握り締め、物語は幕を閉じます。

    『溺れる夜の』の直希は「兄妹相姦」の「秘密」を友達にも話せないことに苦しみ、「近親愛」を理解してくれる「同じ立場の人間」を求めていますけど、お仲間がこんな近くにいたんですねぇ。
    『走れ!』の後の物語であろう『溺れる夜の』で翔太がバイトをしていることが分かります。
    きっと違約金の弁償をするために懸命に働いているんでしょう。

    近すぎて・・遠い・・二人

    前回紹介した『溺れる夜の』で気になるのは、やっぱり伯父さん(兄)と母親(妹)の「過去」ですよね。
    『暑い夜』では甥と姪の「兄妹相姦」を見て(気持ち悪い)と感じながら(俺だって似たようなものだったろうに)とも思い、その後の『溺れる夜の』では決別宣言のような電話をしてきた伯父。
    そんな彼はかつて妹にどんな想いを抱き、どんな関係だったのか?
    今後続編があれば「真相」が明らかになる可能性もありますけど、現状では読者の想像にお任せ状態ですね。
    関谷あさみが過去に描いた『壁の向こう側』(単行本『おとなになるまえに』に収録)は、そうした「想像」のヒントになるかも知れません。
    壁の向こう側
    薄い壁を通して隣の部屋からCDの音楽が聴こえてくる。
    (いつからとか、どうしてとか、俺は知らない)
    (俺は)
    母親から「お兄ちゃんの勉強の邪魔でしょう!」と怒られて謝りに来た妹の美花。
    「お兄ちゃんごめんね・・・・音、うるさかった?」
    (俺は美花が好きだ)

    すでに実妹に対して「近親愛」を抱いている青年。
    彼はその想いを胸に秘め続けています。

    (でも絶対に言わない。拒まれるのが怖いから)
    (今のままで一生我慢する。それでいい)
    (でも、もし)
    (都合のいい夢だけど、もし)
    (美花が、俺と同じ気持ちとか・・ありえるなら)
    (親も友達も将来も)
    (俺が持っているもの、手に入れるもの全て)
    (捨ててしまってかまわない)

    (本気で好きなんだ)

    そんな苦悩の中でも「日常」で妹に甘えられることに幸せを感じていた彼ですけど、母親から「中2にもなるんだから少しはお兄ちゃん離れしないと恥ずかしいわよ」と言われた美花は神妙な表情で「・・・・・それ友達にも言われた・・・」と呟くのでした。
    そんな話を聞いていて少しブルーになっていた兄がバイトのシフト変更で予定外の時間に家にいた時、妹が男友達を連れて帰って来てしまうのです。
    関谷あさみと言えば多くの「近親相姦漫画」を描いていますが、その一方で「ネトラレ漫画」を得意とする作家でもあるんですよねぇ。

    兄が隣の部屋にいることに気づかず、彼氏とキスをして処女を奪われてしまう少女。
    知らない男に犯されている妹の声を壁越しに聞きながら自分の拳を噛み締める青年。
    (ちょうどよかった・・じゃん・・これで)
    (バカみたいに夢見て期待することもない)
    『痛・・ぁ~~っっ、あ、あ、だめえぇ・・あぁっ、ひっ、ひあっ、んっ、あっ、はあっ、はっ、やあっ・・あ、はっ、あ、あっ、やっ、ん、あんっ、ふぁっ、あっ』
    「・・・・・」
    (なんでだ、血も細胞も距離も俺の方が近いのに)
    (なんで俺だけダメなんだ)
    妹の喘ぎ声を聞きながら兄は勃起していた。

    結局、彼は「禁断の欲望」を抱きながらも何も出来ず、壁の向こうにいる妹は初体験で膣内射精までされてしまうのでした。

    『だ・・だめっ、うそ・・っ、なかはだめぇ、いやっ、いやっ、いやあ・・・・っっ』
    『ごめん・・・・ごめんっ』
    『・・・・・もう・・いい・・・仕方ない、よね・・・』
    『本当にごめん・・・』
    隣の部屋のセックスが終わると、兄は指が血に染まった拳を口から離した。
    (仕方ない)
    (それでも 俺は)
    (きっと ずっと この先も―――・・・)

    そして時は流れ、兄もまた別の女性と交際して結婚式を迎えます。

    「お兄ちゃん」
    白いタキシードを着た彼に妹が微笑む。
    「お嫁さんは?」
    「今準備でバタバタしてるみたい」
    「・・・・・・」
    一瞬目を伏せてから兄を見上げる美花。
    「・・・なんか寂しいな。今までうちのお兄ちゃん、だったのに・・・今日から旦那さんになっていつかお父さんになっちゃうんだよね・・・もう甘えられないなー」
    妹は少しぎこちない笑顔を作る。
    「中学の頃さ、私ムリして彼氏作ってお兄ちゃん離れしてみたりしたけど、もっと甘えてればよかった。本当はねぇ・・お兄ちゃんのこと大好きだったのっ・・だから、やっぱり悲しいな――・・」
    目に涙を浮かべ俯きながらそう告げた妹を見つめながら、彼は過去に抱いた想いを思い出す。

    (「俺が持っているもの、手に入れるもの全て捨ててしまってもかまわない」)

    (そうだ)
    (今でも変わらない)

    彼は手を伸ばし、妹の頭を優しく撫でた。
    「俺も大好きだよ・・俺は、お前だけのお兄ちゃんだから。好きなだけ甘えてメーワクかけてくれよ、これからも」
    「・・・うん。結婚おめでとうお兄ちゃん」

    その表情を見る限り、妹の「好き」は単なる「家族愛」ではなく「近親愛」も含んでいたと思われます。
    それでも彼は「禁忌の壁」を壊さなかった。
    そう選択したわけです。
    物語の冒頭で兄と妹を隔てていた部屋の間の壁ですが、ラストのイメージシーンでは兄妹が壁に背中を預けていてお互いの温もりを感じているように思えます。
    彼にとって「禁忌の壁」は「家族の絆」でもあったんですね。


    このお兄ちゃんが『暑い夜』に登場する伯父というわけではありません。
    妹の名前が「美花」ではなく、「智花」ですからね。(似てるけど・・・)
    ただ、『溺れる夜の』の続編が描かれずに読者が悶々とした場合は、この物語の内容を伯父の「過去」と考えてもいいような気もします。
    『暑い夜』の伯父さんは独身のようですが、もしも『壁の向こう側』のような心境で結婚していたら、その後何だかんだで離婚してもおかしくないと思いますし。
    ちなみに吉田基已の『恋風』のお兄ちゃんは妹と結ばれることを諦めながらも母親に「一生結婚しない宣言」をしていますね。
    この世に「妹」の代わりなど存在しないから。
    『暑い夜』の伯父さんも同じような感じじゃないかなあと思っています。

    こんな妄想を広げながら、続編での「真実」をじっと待っている今日この頃です。

    溺れる兄が掴むもの

    関谷あさみの『溺れる夜の』(雑誌『Juicy No.5 2014年04月号』に掲載)は、以前に紹介した『暑い夜』の続編です。
    溺れる夜の
    『暑い夜』は母の実家にやって来た兄妹の「禁断の関係」を知ってしまった伯父が主役でしたが、今回は日常の生活に戻った兄の視点で物語が進んでいきます。

    母親が台所で洗い物をしている時、二階では兄と妹がベッドの上でセックスをしていた。
    「直希ー 秋穂ー お父さんが帰ってくる前にどっちかお風呂に入っちゃって!」
    一階から聞こえてきた母の声に「近親相姦」の余韻に浸っていた兄妹が慌てて離れる。
    (母さんがいる時はちょっとヤバいな・・・次からやめとこう)
    湯船に浸かりながら少年はボンヤリとそんな反省をした。

    学校の帰りに直希は友人とレンタルショップに入っていた。
    「後で翔太のバイト先にも行ってみよーか・・ん?」
    彼が触れているDVDに気づく友人。
    「何? なんか借りるの?」
    「借りないよ」
    「こんな少女マンガみたいなの見るん?」
    そのDVDの説明には『兄妹の禁じられた愛の行方は・・・』と書いてある。
    「最近こういう禁断のどーのって流行ってるよなぁ」
    「全然禁断じゃないよ、これ 血繋がってないし。ぬるいだろ、こんなの」
    直希は、そう淡々と言い放った。

    このブログを読まれている方なら彼の発言に頷く人も多いのではないでしょうか。
    自分も「近親相姦漫画」だと思って読んでいたら「血が繋がっていない」とか「義理」というセリフが出てきてガックリした経験が何度もあります。
    しかし、このお兄ちゃんは「近親相姦」の実行者なので言葉の重みが違いますね。
    彼にとって「血の繋がり」は「禁忌の罪」の象徴であると同時に、妹との関係が「特別」であることを示しているのでしょう。

    母の帰りが遅い夜、少年は居間で妹とセックスをする。
    (誰にも言えない)
    (友達にも)
    (きっとわかってくれないから)
    「も・・っ、やめなきゃ、おかあさんが・・・・」
    兄に後ろから激しく犯され膣内に精液を注がれながら少女が告げた。
    (その事が時々)
    (息苦しくなる)

    「禁忌への意識」に苦しんでいる直希。
    そんな彼の側で帰宅した母が実家の伯父と電話をしている。
    「えっ、そうだけど・・・お正月くらい・・・うん・・・うーん・・そうね、うん。うん、じゃあまた・・・」
    「ねぇ、電話おじさんだった? なんだって?」
    電話の会話を聞いていた秋穂がたずねる。
    「うん・・・」
    (俺と同じような・・人間だって絶対いる)
    「お兄ちゃん来年受験生になるでしょ? 勉強とか大変になるだろうから」
    (同じ立場ならきっと・・・)
    「お正月は来なくてもいいよって」

    一応、兄が来年受験生だからという理由がありますけど、これは完全に「禁忌の罪」を犯した少年に対する伯父の拒絶ですよね。
    『暑い夜』でもいろいろ想像した伯父の過去は今回も全く描かれていませんが、かつて「妹」を「特別な異性」として意識したことがあるのは間違いないでしょう。
    そんな伯父からも彼は拒絶されたのです。
    ただ、お悩み中の直希は母と妹の会話がほとんど耳に入っていないようですし、伯父が「自分と近い立場の人間」であるのをどれだけ理解しているのかも不確定ですね。

    「行かないの?」
    妹が少し意外そうに母の背中を見つめる。
    「さあー? どうしようか。お父さんにも後で聞いてみないと」
    「だってさ、お兄ちゃんは正月も勉強しろって!」
    少女が同じコタツに入っている兄を突っつく。
    「ふぅん」
    彼が気のない返事をすると、秋穂は再び母の方に顔を向けた。
    「あっ、でもそれなら友達と初詣行っていい?」
    妹の明るい声を聞きながら直希は虚空を見つめる。
    (それならきっと)
    (わかってくれると思う)

    ラストの兄と妹の対比がいいですね。
    「禁忌の罪」はやはり「年長者」であり「男」である兄が先ず背負うべきものだから。

    母親が子宮を使って我が子に施す子作り指南の儀式

    前回まで「義母モノ」の紹介が続いたので今回は「実母モノ」でいきたいと思います。

    サークルJUNKセンター亀横ビルのママキャラCG集『今夜、母と妊活します。』では、帝都の学校から久しぶりに故郷に帰ってきた少年が美しい母親と再会します。
    今夜、母と妊活します。
    村の顔役である高峰家の跡取りである彼は村中の皆から歓迎されたが、その心中は複雑であった。
    これはただの帰省ではなく、昔ながらの風習による大事な義務を果たすためにやって来たのだから。
    風呂から出た少年が寝所の襖を開けると、布団の手前に正座している薄襦袢を着た母が凛とした眼差しでこちらを見据えていた。
    「義昭さん。いつまでも立っていないで、お座りなさいな」
    この村では十六歳になった長男に実の母親が「女体」を晒し、実践的な性教育として「子作り指南」を行なうことが大切な「儀式」として代々受け継がれてきた。
    「何も心配することはありません。貴方のお父さまも、お母さまにご指導を頂いたそうです」
    美貌の熟母は表情も変えずに息子にそう告げた。

    人里離れた村で続いている「近親相姦」による「筆下ろし」の慣習という設定は、黒岩瑪瑙の『淫習』でもありましたね。
    主人公も村で暮らしている頃はこのしきたりを当たり前のものと感じていましたが、周囲の反対を押し切って都会に出たことで「母子相姦」が「禁忌」であるという「常識」を知ってしまい、それゆえに憧れの女性でもある母との「子作り指南」に「背徳感」を覚えると同時に「禁断の欲望」を抱いてしまうのです。
    武家を祖先に持つという清楚で凛々しい美貌と熟れきった豊満な肉体の和服美母が良いですね。
    ちょっと気になったのは下腹部に描かれた妊娠線。普通なら描く必要はないと思いますけど、そこに「熟母」に対する作者のこだわりを感じました。

    いよいよ実母と性交をしようとする彼だったが、なかなか上手く秘裂に肉棒を入れられない。
    「お・・お母さん、やっぱり僕・・・」
    「大丈夫」
    「で・・でも」
    「大丈夫だから怖がらないで」
    息子を優しく抱き寄せる母。
    「あなたは昔からやればできる子・・・このまま・・お母さんの中に挿入しなさい」
    母の手に導かれて少年の勃起したペニスが愛液に濡れた淫肉にズブリと潜り込み、思わず甘い喘ぎ声を上げた彼女の唇を息子が奪い、愛しげに舌を絡めていく。
    「だ・・駄目よ・・・」
    「ど・・どうして今更・・?」
    「これは・・あくまでも・・子孫を残すための技術指南であって・・・男と女の・・それでは無いのですよ・・・」
    涙を流しながら切なげに息子を見つめる美母。
    「そ・・それにお母さんだって実の息子に・・こ・・」
    「でも僕は・・」
    腰を激しく動かして亀頭を母の子宮の中に突き入れる少年。
    「・・あっ・・あ゛! あ゛あ゛あっ! この顔は見られたくないのよっ!」
    (僕の記憶の中のお母さんは・・優しくて・・常に気品に満ちていて・・・)
    (それがこんな・・・)
    「あ・・あふあ・・ふあっ、ひあぁ・・きて・・・」
    「お母さん・・」
    (実の我が子のペニスに貫かれて・・・)
    「お母さんっ!!」
    「そ・・そう・・ああっ! いいっ・・いいわっ、気持ちいいのおおっ!」

    「禁忌の快楽」に溺れてしまった母と息子。
    少年は「ま・・待ちなさい・・中で出すのだけは我慢して・・」とよがりながらも訴えていた母の言葉を無視して「お母さんっ、僕の子供を妊娠して下さい!」と叫びながら膣内射精をしてしまいます。
    その結果「性欲」を制御できなかった彼は今回の「子作り指南」では「不合格」となりますが、うな垂れる息子に熟母は優しく微笑みながら「精進すれば宜しいのですよ。貴方のお父さまも、私を娶るまで何度も母上にご指導頂いたそうです」と告げるのでした。
    少年には父より十七も年下の若い叔母がおり、この村では兄と年の離れた弟妹というものがさほど珍しくない。
    そんな過疎の村での「近親交配」の淫習から逃れられないことを彼が悟りながら物語は終わります。
    物語の序盤で襖が徐々に開いて正座している和服姿の母親が現われ、最後はまた襖が閉まっていき、閉まる直前にそれまで凛然としていた母親の表情が緩んで微かに笑みを浮かべる演出も情緒的で良かったです。


    このサークルでは漫画『ヒカルの◯』に登場するお母さんキャラ「美津子さん」シリーズなどの「版権モノ」も多いですけど、物語の質は「オリジナル作品」の時の方が高いですね。
    ちなみに、このブログでも紹介したCGノベル『ママすぺっ!』のシリーズを中心にデジタル作品をカラー漫画形式に再構築した単行本『ママすぺっ!』も発売されています。
    ママすぺっ!(単行本)
    「デジタル版」を未見の人にはオススメかも知れません。

    「熟母」を描く能力はトップクラスだと思うので、これからも素晴らしい「母子相姦モノ」を描いてくれることを期待しています!


    義母と希望を抱いた新婚旅行(最終夜)

    南国の地から携帯で電話をしている春香。
    「はい・・はい・・あなた・・・いえ・・特に変わりは・・・・変わり・・あっ・・ああっ・・・ありません・・わっ!」
    全裸の彼女は後ろから義息子に突かれながら夫にそう報告した。
    密ノ月(第3話)
    飛龍乱の『密ノ月』は、この「第3話」で完結となります。
    「禁断の関係」となった義母と娘婿。
    今回は決して秘密を知られてはならない「他者」と電話をしながらセックスをすることによって「背徳感」を演出していますね。
    また、この熟母は「第2話」でキワドイ水着姿を披露しましたが、今回も娘がなぜか荷物に入れていたセーラー服を着させられます。
    これだけならただの「コスプレセックス」なのですけど、この制服は彼が「失踪した花嫁」である夏美と出会った時のものであり、この服を着た義母を「処女」という設定で犯すことによって「恋愛の思い出」をリセットしようとするのです。
    彼女もかつて夫と経験した「初体験」がひどく事務的なものであったので、「擬似初体験」で義息子に激しく犯されながら「結婚」によって封印していた「恋愛感情」を取り戻します。

    「あっ! あっ! 書き換えられちゃう! 私の・・私の記憶も・・・誠司さん(あなた)に書き換えられちゃうぅぅ!!」
    甘い喘ぎ声を上げる義母に容赦なく突き入れられる義息子の肉棒。
    「いいいいいっ・・くっ! ううううううぅぅぅぅ~」
    春香はこれまで感じたことのない「快感」に熟れきった女体を震わせた。

    彼女が完全に娘婿の「恋人」になっていく中で鳴る携帯。
    相手は行方をくらましていた娘でした。
    ここでまた「他者」と話しながらのセックスが始まるわけですが、彼のペニスが大き過ぎて一回もマトモにイッたことがないと愚痴る娘の声を聞きながら熟母は絶頂に至り、「彼の喜ばせ方の模範演技」としてよがり声を娘に聞かせます。

    「い・・イクっ! イクイクっ!! イッてる子宮に・・・精子いっぱい出してぇぇ!!」
    『そ・・そんなことしたら・・・』
    「受精・・させてぇ! 孕ませてぇぇぇ、赤ちゃん・・欲しいっっ!」
    『ちょっとぉ! イヤよ 私! 子供キライだもん! そこも誠司さん(あのひと)と合わないところ!』
    「いっぱい・・出ひてぇぇ・・・誠司さんの赤ちゃん・・ああぁぁぁ!」
    『あーもうウルサイなぁ! そんな言うならママが誠司さんと付き合えば!? 子供だってママが産んであげればイイよ!』
    「ああ・・受精しちゃうぅ・・ママが・・誠司さんの赤ちゃん・・産むのぉぉ」
    『あははは冗談よぉ ママ! 歳を考えてよ』
    電話の向こうで母が夫に膣内射精されているとは夢にも思わずに笑う夏美。
    『まだしばらく帰らないから誠司さんにヨロシクねー』

    そんな状況で帰国した義母と娘婿。彼は未だ帰ってこない新妻の実家に住むことになった。
    「――しかし、どうも納得いかないんだが・・・・誠司君を我が家に住まわせる理由が・・ね・・・」
    「もう! 何度もお話ししたじゃありませんか! 新婚旅行を送る予定で借りてあるマンション・・そこに一人寂しくいさせるわけにはいかないでしょ・・って」
    不満そうな夫を見据えるエプロン姿の春香。
    「あの子が帰って・・結果が出るまでここで待っていただくって、それが筋でしょう!?」
    「うん・・まあ・・ウチの責任ではあるんだが・・・とはいえ・・うーん・・・」
    悩んでいる義父に隠れて彼が義母のスカートをまくり上げると、そこにはパンティも履いていない濡れた秘裂があった。
    「あ・・?」
    「ぼくはすぐ話し合いしてもいいんですけど? 奥さんをぼくの妻にくださいって・・って」
    そう囁きながら娘婿が勃起したペニスを挿入する。
    「だ・・駄目よ、まだ・・ああぁっ!!」
    声を殺しながら喘ぐ熟母。
    「はっ、はあっ、夏美が帰ってきてから・・あの子の前で言うの・・・長い間お世話になりました・・ママはお嫁に行きます・・ってね!」
    「早くしないとハネムーン・ベイビーが産まれちゃうよ」
    「あっ・・・あぁぁっ!!」
    義息子の肉棒が愛液で濡れた膣穴の奥にまで侵入し、彼女は甘い淫声を上げた。
    「きっと夏美よりかわいい子ね・・・だって・・今・・こんなに幸せなんだもの」


    「最高の遺伝子を残す」という「雄と雌の純粋性欲」によって繋がった『幸福な家族』での義母と娘婿は「家庭」を壊さないで隠れて性交を続けましたが、「男と女の恋愛感情」によって結ばれた『密ノ月』の二人にとって「娘」や「義父」は明確な「恋敵」であり、「秘密」のままではいられなかったのでしょう。
    まあ、妻(娘)や夫(義父)はあんまり同情できない人物なので、ハッピーエンドという感じですね。
    上品で清楚でありながら可愛くてエロティックな義母が素敵な物語でした。

    Appendix

    プロフィール

    大橋零人

    Author:大橋零人
    FC2ブログへようこそ!

    月別アーカイブ

    フリーエリア

    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    ブログ内検索