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    「妄想(ウソ)」から出た「近親愛(マコト)」? (その4)

    「ねぇ・・どうする? キスしてって言ったら・・・」

    『シス・ブラっ』の「第6話」は、八重のこの言葉から兄妹の関係が大きく揺らいでいきます。
    シス・ブラっ(第6話)
    彼女はすぐに「冗談に決まってるでしょ!!」と言いますが、兄が答えとして軽くキスすると、腰が抜けたようにへたり込んでしまうのでした。

    (ええぇ・・!? 体・・に・・ち・・力が入らなくなって・・・っていうか・・キスさ・・れて・・トロけそうなくらい・・っっ反応しちゃってる!?)
    (あ・・あの時・・みた・・いに)
    (・・こ・・れが・・お兄・・ちゃ・・んとの・・キ・・ス・・なん・・だ・・・)

    やはり自分にとって兄は「特別な異性」だと感じた八重は、キスだけでは物足りず「本番なしのエッチ」を求めます。
    ここでいきなり「近親相姦」に突入してしまう作品が多いと思いますが、恥ずかしそうな八重の姿は可愛いし、その行為もすぐではなく夕飯と風呂の後にしているのもリアルな感じがして良いですね。

    食事中も入浴中も八重の胸の鼓動は高まったまま。
    「はぁぁぁ・・っ、な・・んで、あんな事・・言っちゃったんだろ・・あたし・・・」
    身体を震わせながら自室で布団を敷いた妹がドアの方を見つめる。
    (・・でも・・だからって・・お兄ちゃん本気にしてないよね・・? ホントに・・来たり・・しな・・いよね・・?)
    期待と不安の視線を受けたドアが開く。
    「!!」
    「風呂・・上がった・・から・・・」

    まあ、兄は来ますよね。決して無理やり襲うなどということはしませんけど、妹から求められれば拒みません。
    今回は、お互いに緊張しながら全裸で絡み合う兄妹の姿がじっくりと描かれています。
    途中で八重は兄とのセックスを受け入れようとしますが、兄が約束を破る筈がなく、素股で妹を絶頂に導くのでした。

    いよいよ「ふたりだけの世界」がじっくり描かれていくのかと思いきや、ラストに新たな「第三者」が現われます。

    全裸で小田ドア(八重のペンネーム)の「兄妹相姦漫画」を読んでいる女。
    「確かに――・・面白い――・・近親相姦モノ――でも――なにか――本物・・のニオイ――が する―――」

    「近親相姦漫画」を読んで「本物のニオイ」を感じるなんて、どう考えても読者の妄想としか思えませんが、彼女はただの「読者」ではありませんでした。

    「そ・・れで――面白い――・・漫画が―――描ける――・・・なら・・――知りたい、吸収――・・したい――うん――・・・」

    この女性は八重の同業者だったんですね。
    まあ、確かに想像だけより実体験があった方が良いのかも知れません。
    ちなみに今回の件で八重も「エロ漫画家として体張って経験しときたい」と言い訳しています。

    またもや波乱が起こりそうな物語の続きは次回。

    「妄想(ウソ)」から出た「近親愛(マコト)」? (その3)

    「え? お兄さんと・・した・・い・・?って」
    八重の足をマッサージしていた“ゆあ”が目を見開く。
    「えー・・と・・・それって・・つまりセックスがしたいって・・事? お兄さんと」
    「そうなのょぉ、「ゆあちゃん」とレズってから余計にそう思うようになって」
    「あ・・あら」
    「兄妹・・なのに、いけないって分かってるハズなんだけど、あーそこ」
    ゆあに太腿を揉まれた八重が気持ち良さそうな声を上げながら呟く。
    「近親相姦なんて」

    『シス・ブラっ』の「第5話」で、八重は自分の気持ちを「第三者」である“ゆあ”に打ち明けて相談しています。
    シス・ブラっ(第5話)
    まあ、すでに「秘密」を知られていたからということもありますけど、『わすれな』の真央では絶対に考えられない行為ですね。

    「でも、それってどうなんだろ? 「八重ちゃん」って、もしかしてお兄さんが初めての相手? 他の人との経験とかない?」
    「え・・? う・・うん」
    少し恥ずかしげにクッションを抱きしめる八重。
    「そ・・そうなのよね、初めてがお兄ちゃんとか・・・」
    「お兄さんの事が好きだから、そういう関係になりたいの? なんか単にセックスが気持ち良いからって感じじゃないのかなぁ?」
    「言われてみれば・・そんな気も・・・」
    「他のヒトと経験してからでも遅くないと思うけど・・・」

    ゆあは自分の描いた同人誌キャラに欲情してしまうような変態ですが、この指摘は鋭いですね。
    八重の「近親相姦への欲求」は「性欲先行型」になっていると思います。
    「性欲先行」で結ばれた兄妹がそのままラブラブになる「近親相姦漫画」は世の中に溢れていますが、その後も「禁断の関係」が本当に長続きしているのかは疑問です。

    (そりゃエッチは・・したけど・・お兄ちゃんを好きとかなんて考えもしなかったな・・・兄妹としては・・もちろんだけど・・恋愛の対象?・・う――ん)
    「家族との恋愛」という問題に悩む八重。
    兄との関係が「家族」として非常に親密であるからこそ、「恋愛対象」としては見られないジレンマ。
    (ホントにセックスがしたいだけ・・なのかな・・それなら近親相姦なんてしなくても・・・)

    この「悩み」こそが『シス・ブラっ』のテーマになっているんですね。

    残念ながら今回は「兄妹相姦」が「妄想」でも描かれていません。
    高校時代も男っ気の無い生活を送っていた八重が過去を振り返って、漫研の部長に犯される「妄想」を抱いていたことを思い出したり、ゆあが八重の為にセックスフレンドの少年を連れてきたりします。

    見知らぬ小柄な少年との性交に乗り気になれない八重にゆあが告げる。
    「でもさ八重ちゃん、セックスにハマるのはいいけど、非近親相姦(ノーマル)の選択肢はあった方がいいと思うけど?」
    「そ・・そりゃそうかも・・しれない・・けど・・・」

    ゆあの意見はもっともなんだけど、読者としてはこんなセックス見たくないんですよね。

    小学生のような少年に半ば強引に責められ、手慣れた愛撫でたちまちイかされ、身体に不釣り合いな巨大なペニスで突かれてよがり狂う八重。
    「あンんっっ、い・・いっのッ、すご・・い、いいッっ、もっと・・してっっン、お兄ちゃんより・・・っ、気持ちい・・っっ」

    まあ、この「妹ネトラレ」も八重得意の「妄想」です。
    結局、八重は少年との性交を断り、少年はゆあとのセックスを求めるのでした。

    「はぁ・・」
    ゆあの家からの帰り道で八重が溜息を洩らす。
    「まったくぅ・・・初対面の相手といきなりセックスなんて出来るわけないのに・・・何しに来たんだ、あたしは・・・」
    (仮にあの子としたとして・・もし・・・「お兄ちゃんより・・・」)
    先程の「妄想」を思い出した彼女の胸が痛む。
    (・・感じちゃったり気持ち良かったりしたら・・なんか・・それが・・すごく・・嫌・・な気が・・して)

    「よ、おかえり――」
    家に帰ると、キッチンでエプロンをつけた兄が振り返る。
    「お前がバイト以外で外出なんてめずらしいな。外で飯済ませてきた?」
    見慣れた兄の姿を見つめる妹。
    (そういえば、お兄ちゃんはどうなんだろう・・・他の女の人・・とした・・?)
    「ん、まだ・・・」
    (あたしと・・比べた・・り・・して・・る・・?)
    「ねぇ、お兄ちゃん・・・」
    (あ・・たし・・って・・どう・・なの・・?)
    八重が兄の側に近づき瞳を見上げる。
    「キスして・・・って言ったら・・・どうする?」


    彼女は「禁断の欲望」の中に「恋愛感情」を見つけられるのか?
    続きは次回。

    「妄想(ウソ)」から出た「近親愛(マコト)」? (その2)

    ゼロの者の『シス・ブラっ』の「第4話」は、「第3話」で始まった八重とゆあのレズプレイが続きます。
    シス・ブラっ(第4話)
    ゆあの愛撫に快感を覚えながらも、その最中に思い出すのは兄との「近親相姦」のことばかり。
    性器を擦り合わせて初めての絶頂を迎えたゆあを八重が不思議そうに見つめる。
    (・・こ・・のくらいで? お兄ちゃんの時に比べれば全然物足りない・・のに・・・)

    その後、レズ現場を兄に見られたりしますが、我にかえったゆあが八重に土下座して「近親相姦の事は他には漏らしません」と約束し、この件は終了。
    これをきっかけに八重は兄とのセックスを「特別」だと感じるようになります。

    しかし、兄の方は妹の処女を「間違い」で奪ってしまったことを後悔しており、「あの時の事は・・お互い・・忘れよう・・・・無かった事に・・・で、前みたいに普通に――兄妹で――、な」と告げるのです。

    (・・え? そういう納得の仕方・・なの?)
    兄の言葉に失望を感じながらも「そ・・そうだよね。それが一番いいよ。あたしも今みたいな状況やだしー」と答えてしまう妹。

    兄の方はもともと明確な「近親愛」を抱いていますし、妹もパンティを晒した姿で(あたし・・なんか・・期待してココに居るのに・・・)と思いながら兄の目の前に座っている。
    それでも「本当の想い」を口に出せない。
    『わすれな』でも見られた、このような「じれったさ」の演出はゼロの者の真骨頂だと思います。

    兄の部屋を出ても八重の胸の鼓動は高まったまま。
    (・・これ・・で終わ・・り?)
    (・・そ・・りゃ兄妹だ・・し、これで・・いいんだろうけど・・・)
    (え・・でも・・・な・・んで・・・)
    その瑞々しい肉体の疼きが止まらない。

    深夜。
    ベッドで眠っていた兄が目を覚ますと、欲情に瞳を潤ませた半裸の妹が跨っていた。
    「おっ・・おい!? お前・・何して・・・」
    「お・・兄ちゃ・・ん・・・あたし・・・あの時の事が忘れられないのっ、お・・兄ちゃんとの・・セッ・・クス」
    妹に求められた兄は「禁断の欲望」を解放し、兄妹はベッドの上で激しく交り合う。
    「も・・っと・・もっとしてっっ、お・・兄ちゃんのっっ、虜に・・してっっ、妹・・の・・あたしを・・っっ、お・・兄ぃ・・ちゃぁんっっ!!!」

    まあ、この「兄妹相姦」は八重得意の「妄想」であり、それを元に彼女は「近親相姦漫画」のネームをオナニーしながら書き上げたというオチになっています。
    この「妄想」によっていつでも「近親相姦」のシーンを描けるのが『シス・ブラっ』の強みですね。

    「現実」に戻っても八重の肉体の火照りは治まらない。
    (・・あ・・・や・・ばい・・・あた・・しっ)
    (ホ・・ンキ・・・で)
    (お・・兄ちゃ・・んと・・・)

    (した・・い)


    妹の「欲望」はどこまで加速していくのか?
    続きは次回。


    「妄想(ウソ)」から出た「近親愛(マコト)」? (その1)

    今年も終わりに近づいてきましたね。
    「終わり」と言えば、だいぶ前に単行本の紹介をしたきりでしたが、ゼロの者の『シス・ブラっ』の連載が終わりました。

    ゼロの者の「兄妹相姦漫画」というと、どうしても『わすれな』を思い出してしまいますけど、結論から言ってしまえば個人的には『わすれな』の方が好きですね。
    ただ、物語の雰囲気というか方向性が異なるので単純に比較するのは難しいです。
    『わすれな』のドロドロ感が苦手な人は、『シス・ブラっ』の方が楽しめるかも知れません。
    「兄妹相姦」を別の側面から描こうとする作者の姿勢は高く評価します。

    全12話の「第2話」までしか述べていなかったので、ちょっと「第3話」から再確認してみたいと思います。
    シス・ブラっ(第3話)
    極度の妄想癖があるエロ漫画家の妹は、「第2話」でいつもの妄想と思いながら兄と「近親相姦」をしてしまいます。
    妹から求められたと思った兄は本気モードでしたが、それが「現実」だと気づいた妹は「いやあああああ」と叫びながら兄の顔面にパンチを喰らわすのでした。
    その後、兄妹の関係はギクシャクしてしまうのですけど、物語はここから脱線していきます。
    兄妹の「禁断の秘密」を知ってしまった「ゆあちゃん」が妹を脅して自分の同人誌キャラのコスプレをさせ、レズプレイを始めるんですね。
    正直言って、このエロシーンは全然いりません。コスプレをした妹(八重)の姿はかなりエロいですが・・・
    このように「第三者」が物語に大きく介入してくるのが『シス・ブラっ』の特徴です。
    『わすれな』でも兄貴の(一時的な)彼女や妹の彼氏・旦那なども登場しましたが、全て完全な脇役であり、物語は兄妹の閉鎖的な世界でした。
    一方、今後も『シス・ブラっ』には、この「ゆあちゃん」以外にも「第三者」が登場し、他者との関係の中で「近親愛」が問われることになります。


    バッドボーイズ

    ミネ農場の『俺の兄貴はきもちわるいっ! ~お兄ちゃんのお嫁さんになる~』に登場するのは、自分のことを“俺”と呼ぶボーイッシュな「妹」・・・ではなくて、可愛い顔をした「弟」です。
    俺の兄貴はきもちわるいっ! ~お兄ちゃんのお嫁さんになる~
    つまり、この作品は「兄弟相姦漫画」ですね。
    この時点で敬遠する読者も多いかと思います。まあ、自分もマッチョ同士の硬派な「BL漫画」などはギャグとしか見れませんが、今回登場する「弟」は女の子のような容姿ですし、股間に付いている見慣れたモノも「フタナリ」が大して珍しくない「エロ漫画」の世界ではそれほど抵抗はありません。

    弟は兄のことを最初から「キモい」と露骨に避けていますが、兄も美形でそれほど気持ち悪い感じはしません。
    おそらく普段から自分に対して歪んだ「近親愛」を見せていたので拒絶していたんでしょう。
    しかし、その心の内では弟も兄に対して「禁断の想い」を抱いており、強引にキスされると、そのままベッドであっさりとアナルを奪われてしまうのでした。

    卑猥な女性物の服を着せられて再び犯される弟。
    ペニスに貞操帯を付けられた少年がバックから兄の肉棒を肛門に挿入される。
    そして、ついに口にしてしまう禁忌の言葉。
    「好きっ、あにきのこと、本当は大好きぃー」
    「か、楓ッ! 嬉しいよ楓・・ッ!」
    兄は弟と抱き合うような体位になると、その奥にペニスを突き入れた。
    「今まで駄目なお兄ちゃんでごめんな・・・」
    「ひあぅ・・楓のほうこそ、ごめんなさ・・いっ! あにきのこと、好きだったのに、俺・・俺・・・」
    「いいさ・・・なあ昔みたいに呼んでくれないか?」
    「あに・・っ、おに、おにいちゃんっ」
    「かえでぇ!」
    兄が楓の貞操帯を外す。
    「あっ、あぁっ」
    「ごめんね楓、苦しかったろ」
    「やっああっ、急にぃっ」
    深く結合した兄弟が激しく腰を動かす。
    「あっ、ぅああ、だめっ、おにいちゃんっ、おにいちゃんんっ」
    「楓っ! 好きだ! 大好きだ!」
    「俺もっ、俺もだいすきっ!」
    「楓・・結婚してくれっ!」
    弟の直腸に兄の精液が注がれる。
    「あ゛っ、あ゛あ~~っ」
    荒い息を吐きながら抱き合うふたり。
    「嬉しいっ、俺・・あにき・・・ううん、おにいちゃんのお嫁さんになる・・っ」
    恍惚とした表情で兄のプロポーズに応える弟。
    「楓ぇ・・・」
    「だめ・・?」
    「いやっ、なってくれ! 俺の妻に・・!」
    「うんっ、なるぅ!」


    この「弟」が「妹」ならばありふれた「近親相姦漫画」なのですが、BL要素も入ると「背徳感」がかなり増していると思います。
    ただ、現実世界では「同性愛」よりも「近親愛」の方が圧倒的に「禁忌」ですよね。

    Appendix

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    Author:大橋零人
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