今回紹介するのは杜拓哉の単行本『こんなコにしたのお兄ちゃんでしょ!!』。

収録されている「近親相姦漫画」は本のタイトルにもなっている「兄妹相姦モノ」のシリーズ(全3話)があるだけですけど、シンプルな絵柄が「妹」には合っていると思います。

学校の帰りに夕食の買い物をする妹に荷物持ちとして付き合わされる兄。
(俺もゆずかもまだ幼い頃、母は俺たちを連れて家を出た)
(祖父母のところにあずけられ、母は仕事の都合上週末に通ってくるだけ)
(当時のさみしい暮らしの支えになったのは、やっぱりお互いの存在だった)
(そのせいか母子三人落ち着いた今でも、正直かなり兄妹仲はいいと自分でも思う)
回想シーンで兄妹の幼い頃が描かれているのが良いですね。家族の「絆」が読者にも伝わりやすいです。
しかし、最近のお兄ちゃんは「家族愛」と違う感情でちょっと悩んでいたのでした。
無防備な妹が家の中で見せる瑞々しい肢体が目に焼き付き、無理やり服を脱がすような夢を見てしまう兄。
『ゆずかを頼むわね友則、お兄ちゃんなんだから・・・』
昔から母に言われていた言葉が思い出される。
(そうだ・・俺はゆずかを守らなきゃいけないのに・・・俺は・・・)
そんなことを考えながら妹の勉強を見てあげるお兄ちゃんでしたが、「疲れたー 休憩!」と兄のベッドに寝転んだ妹がそのまま眠ってしまうと、「禁断の欲望」がムクムクと膨らんでいきます。
素足を晒した薄着の妹の寝姿に興奮してしまった彼は服を捲りあげてパンティの下の秘裂までも見ようとし、目を覚ました妹にその行為を見られてしまうのです。
「な・・なに・・してるの?」
驚きながら兄を見つめ、部屋から逃げていく後ろ姿を見送る少女。
(やばい・・終わった・・終わった・・やっちまった・・!)と心の中で叫びながら情けない涙目で夜道を逃走する少年。
そんな兄妹の表情がいいです。
『あんたなんてことするの・・妹に・・!』
息子を叱責する母の声。
『あんたなんかもうお兄ちゃんとか思えないから・・近寄らないでキモいから!』
兄を嫌悪する妹の声。
しかし、それは彼の「罪悪感」が見せた夢でした。
(ゆうべはどうやって帰ったか覚えていない)
(実際のゆずかは別に変わった様子もなく、いつも通りだった)
(「無かったこと」にしてくれるらしい。内心では軽蔑してるんだろうけど・・・)
(ゆずかなりの兄への思いやりなんだろう)
(でも・・・)
(二度と戻れないんだろうな)
(以前のような関係には)
確かに兄妹の関係は元には戻りません。
「あの時」と同じ服を着て当たり前のように兄の部屋を訪れた妹がまた兄のベッドで眠ってしまうのです。
もちろんこれは「寝たフリ」であり、「近親相姦漫画」でよく見られる「誘い」ですね。
お互いの「近親愛」を確認した兄と妹の「欲望」はもう止まることはなく、少女は実の兄に処女を奪われるのでした。
妹の膣内に注がれる兄の精液。
「出てる・・の?」
「すげえ・・出てる・・・」
「ていうか・・中に出しちゃまずくない?」
引き抜かれた肉棒を見つめながら少女が呟く。
「あ・・・ご、ごめんな、やばいかな・・・」
「さあー とりあえず洗ってくる」
ワンピースの服を着て立ち上がる少女。
「な、なんかごめんな」
「え・・なにが?」
「いや・・色々・・」
部屋を出る前に妹がもう一度振り返る。
「ああ・・避妊はちゃんとしてくれなきゃダメだからね」
そんな言葉を残して部屋の扉が閉まった。
(・・それって・・またやってもいいのかな)
思わずニヤケ顔になってしまった兄が煩悩を振り払うように頭を振る。
(いやいや喜んでちゃだめだろ、兄として)
再び開く扉。
「あ、お金はお兄ちゃんもちでね」
(ていうかこいつ、なんでこんな余裕なんだろう・・・)
セックス中は荒い息を吐きながら顔を赤らめていましたけど、「近親相姦」が終わってもデレた素振りを見せない妹が良いですね。
この物語の中で兄に対する彼女の「想い」がどのように変化していったのか想像するのも面白いです。
実兄と「近親愛」で結ばれた妹がこれからどんなコになってしまうのかは次回。
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