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    禁断のアイデンティティー(前編)

    (かぁさまの代わりが出来るのは)
    (ねぇさまだけ)
    まだ幼い美少女が犯されながら妖艶な笑みを浮かべている。
    (ねぇさまは僕とはちがう)
    (ねぇさまは きれいでやさしくて とても とても上等なひと)

    (僕はねぇさまが好きだった)

    (あぁ 僕は本当に)

    (ねぇさまになりたかった)


    思い出の中で手を繋いだ二人の少女が野原を駆けている。
    (私たち姉妹は二人で一人だった)

    (でも)

    (やがて わたし と ねぇさま は)
    (決定的に違うことを思い知った)
    その股間にある「異物」が姉と妹を分け隔てる。

    (きれいな ねぇさま)
    (ねぇさまは理想のわたし)
    (なりたい自分)

    (ああ・・だから僕は)


    佐々原憂樹の『きみになりたい』では、美しき娘が父親と「近親相姦」をしています。
    きみになりたい(前編)
    この「前編」では明確に描かれていませんが、冒頭で語っている「妹」は「女性」でも「男性」でもなく、両性具有の「ふたなり」です。
    姉との違いを認識した後は「僕」と自称しているので、ここでは「彼」と呼んでいきます。

    彼は夜中に父親と激しくセックスをしている姉を覗き見ているのですけど、なぜか車椅子に乗っています。
    それについての詳しい説明は続編でも全くありませんが、彼の身体に問題があるという点が後に意味を持ってくるのです。

    母の名で呼ばれながら父に犯される少女。
    それでも彼女は「幸せ」を感じていた。
    「いつも・・すまないな アヤメ」
    「近親相姦」の後、眠りについていた父が目覚めて告げた。
    「いいんです、とうさま・・・」
    鏡台の前で長い黒髪をとかしている娘が優しく微笑む。
    「それより」
    「ああ、検査の結果か・・・」

    (・・・検査?)
    少し開いたドアの隙間から覗き見ていた彼には、それ以上の会話の内容は聞き取れなかった。
    (あれを見たあとは いつも眠れない・・・)
    自室に戻った彼がベッドの上で股間をまさぐる。
    「!」
    暗い部屋の中に感じた人の気配。
    「誰!」
    起き上がってドアの方を見た。
    「ね、ねぇさま?」
    驚いている彼に駆け寄ってベッドに押し倒す姉。
    「あ あの・・ねぇさっ・・ま、ど どうしたのかな?」
    姉の温もりを感じた彼の胸の鼓動が早鐘のように高鳴る。
    「レンゲ わたし・・・わたし ね」
    耳元で聞こえる少女の綺麗な声。
    「もうすぐ死ぬの」
    「え?」
    アヤメの言葉にレンゲの心臓は凍りついた。


    「両性具有」である主人公の姉に対する「想い」は、どんなものなのでしょうか?
    「姉」に対する「家族愛」。
    「同性」に対する「憧れ」。
    「異性」に対する「恋愛感情」。
    それらが混じり合ったものだと考えられますが、自分が「ふたなり」だという「劣等感」を持っているだけに「憧れ」の部分が強いのかも知れません。

    続きは次回に紹介する予定です。

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    2件のコメント

    [C90]

    大橋さん今晩は。
    最近はヒマを見つけてはネットを徘徊しながら面白い漫画はないかと探しているんですが、漫画の世界は雑誌に掲載されても必ずしも単行本にはならないんですね。
    1編だけで辞めてしまったのか、その後まったく検索にも引っかかってこない作家さんもいるようです。
    もっともネットの情報がすべてではないでしょうし、ボクの検索の仕方が悪いのかもしれないし。
    こちらでも紹介されている、Natori氏の「Out of Mourning」
    義理の関係(ボクも義理は近親相姦の範疇にいれてない)ですが、ちょっと評判が良かったものですから探してみたとろ見つからないんですよね。
    あと、いつごろの雑誌だったか処分してしまったので分からないんですが、(今となっては残念です。)
    水希ヒカルという作家の「愛のコトバ」(タイトルがうろ覚え)もやはりその後まったく見つかりません。
    兄妹相姦で、絵もなかなか良かったと記憶しているんですが。
    そうかと思えば成田氏のように、雑誌と同人誌で内容が大幅に変わってしまったうえ、単行本掲載もされない物もありますし。
    新たな作品を見つけても、その時はすでに市場には無いというのは結構つらいものですね。
    これからは、新刊でも中古でもいい作品があれば購入して、大橋さんのように切り取って保存することにしましょう。
    ところで大橋さんはどのような保存の仕方をされてますか?差し支えなければお教え下さい。

    • 2008-12-11
    • 一究
    • URL
    • 編集

    [C91] 一期一会

    『Out of Mourning』のNatoriは「叙情的新人初登場!!」と紹介されており、『愛のコトバ』の水希ヒカルも「期待の新人夢雅初登場!!」と紹介されていますが、その後の「作品」は持っていないですねえ。少なくとも「近親相姦漫画」はあまり描いていないようです。
    (単行本になってから買えばいいや)と思っていると手に入れる機会を逸する場合も多いので なるべく雑誌掲載の時点で購入して切り取り保存していますが、保存方法は特別なものではないと思います。
    ただ、内容別などには分けていますね。
    「母」「妹」「姉」「娘」「その他」などに分けつつ、量が多い分類はさらにランク別に分けています。
    最下位ランクの「作品」は次回整理の時に処分される可能性があるわけです。
    雑誌は購入して一週間以内には分解してしまう事が多いですが、とりあえず最初は甘めの基準で切り取って分類分けせずに一時保管し、ある程度まとまったら再度チェックして各分類への移動もしくは処分をします。
    一究さんのように捨ててしまった後で後悔する事も多いですね。
    このブログで紹介している「作品」の中にも古本を買い直したものがあります。
    スキャナで原稿を取り込む「エロ本デジタル化計画」が進めば処分をする必要もないわけですけど・・・

    • 2008-12-12
    • 大橋零人
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