今回は、楓牙の単行本『魅惑の扉』に収録されている全6話の「兄妹相姦漫画」について述べたいと思います。

「第1話」である『そして いつまでも』では、衝動的に「近親相姦」をしてしまう兄妹が描かれています。

学校の教室で友達がセックスしているのを目撃した少女。
初めて「性」に対して興味を持った彼女は、兄の部屋で見つけたエロビデオを見ながらオナニーをするようになります。
しかし、その事実を兄に知られてしまい、無理やり犯されてしまうのです。
この時点では、兄にも妹にも「恋愛感情」などはありません。
「近親相姦」をきっかけに相手を「異性」として意識して「禁断の愛」を感じるようになるというパターンは珍しくないのですが、「近親相姦」の後で兄は自分の行為を後悔しています。
(しかし、まいったな・・・勢いで妹とやっちまった・・・)
最低の兄貴ですね。
本の後書きで「何も考えずに行動するバカです」と紹介されていますが、まさにそんな感じです。
ただ、妹の方は兄に対して「禁断の愛」を感じるようになります。
ただ、こちらも後書きで「元から兄を好きだったわけではなく、初体験の相手だから好きになった、という感じです」と説明されているように、その「愛情」に深みは感じられません。
雛鳥が生まれて初めて見たものを「親」だと認識するような感じですかね。
愚かなほど無垢な彼女には世間の「常識」が欠けているので、「禁忌への意識」が非常に低いのです。
ちなみに、この「作品」には「兄」の弘明と「妹」の亜佐美の他に「妹の親友」である理香が主要人物として登場します。
彼女は非常に重要な役割を持ったキャラであり、「第3者」としての視点で「近親相姦」という「禁忌」と向き合っていきます。
「第2話」の『そして これからも』では、「禁忌への意識」に悩みながらも兄が妹と「近親相姦」を続けています。

彼には3年付き合っている「彼女」がおり、両親からは結婚の話まで出るのですが、兄は「妹」を選んでしまうのです。
(俺と亜佐美は何回も何回もセックスした)
(何回も何回も何回も何回も・・・)
(自分達の現実を忘れるように―― 兄と妹であるという現実から逃げるように――)
(俺達は何回もセックスした――)
最初はちょっとした出来心で妹を犯してしまった兄が、「近親相姦」を続ける中でいつの間にか「禁断の愛」に目覚めています。
亜佐美は常に受け身の姿勢であり、強い自己主張などは無く、セリフすらほとんどありません。
基本的に彼女は甘えるか泣くかしか出来ないのです。
そんな妹を「愛おしい」と感じるか「愚か」だと感じるかによって、この「作品」の評価が大きく変わってくると思います。
(俺は最低な男だ)
(人としても)
(兄としても)
(それでもかまわないと思う)
(亜佐美が笑ってくれるなら――)
兄に対する彼女の「愛情」はドロドロした情念のようなものではなく、極めて幼稚で極めてピュアな感情なのです。
そんな妹の「綺麗な感情」が兄の「心」をも変えていったんですね。
次回は、親友の理香が亜佐美に「常識」を突き付けます。

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