前回紹介した『たとえば母が』の「第47話」は「母子相愛物語」としてのクライマックス的な回だと思いますが、本格的な「母子相姦」が描かれるのは「第48話」です。

「禁断の快楽」を貪り合う母と息子。
ピルを服用していない状態の美晴が何の迷いもなく息子の精液を膣内に受け入れる。
マコトとのセックスでは得られなかった狂おしいほどの「快感」と、榊とのセックスでは感じられなかった純粋な「愛情」。
その全てを与えてくれる「息子」との「近親相姦」に乱れ狂う母。
この時点で美晴争奪戦の「勝者」は決まりました。
「第49話」で美晴は榊に対してきっぱりと決別宣言をするのです。

「私には、もう このコだけでいいの・・・」
全裸の美晴が榊の眼前で息子に寄り添う。
「・・・・狂ってるよ・・・お前ら・・・」
「――そうね・・・」
榊の言葉を彼女は笑顔で受け止めた。
榊が会社で一緒にいるという立場を利用してじっくり美晴を調教していけば、正樹が母を取り戻す事は出来なかったと思います。
美晴と二人でセックス旅行に行ったり目隠し状態の美晴を正樹に犯させたりと余計な事をしなければ「勝者」は榊だったでしょう。
この回で美晴が榊に言ったように、彼にとってはゲーム感覚だったのかも知れませんが、最初からそういう計画であったわけではないと思います。
初めて正樹が榊と話した時。
大人の余裕を見せる榊に正樹は全く太刀打ちが出来ませんでした。
マコトという「恋人」の存在を正樹が明かしても、すでに美晴から聞いている榊は全く動じません。
「ひとつ聞きたいんですけど」
正樹と一緒に来ていた山根麻里子が彼を助けるように口を開いた。
「恋人がいる、そして息子がいる。互いにそれがわかりあっていて、なのに そうしてつきあっていくこと・・それって不毛だと思いませんか?」
「そうでもないさ。この年になって、ようやくわかってきたよ。SEXはそれらのエッセンスでぐっと楽しくなるとね」
「つまり・・それが二人をつなぐもの・・だと?」
「――まあ、マサキ君には悪いが・・そういうことだ」
そんな榊に反論する言葉も無く立ち去ろうとする正樹。
しかし、帰り際に麻里子が榊に告げる。
「でも、おじさま、そんなエッセンスでしか楽しめないSEXって先細りしそうで、やっぱり不毛だと思うわ」
「・・・・御忠告ありがとう」
二人が喫茶店を出た後、一人残った榊が呟く。
「なるほど、マンネリはいかんという事か」
この後から榊の行動が暴走気味になっていきます。
彼女がそこまで想定して発言したのかは疑問ですが、結果的には榊が麻里子の挑発に乗せられたとも言えると思いますね。
正樹との電話で榊の「敗北」を聞いた峰子。
『あの人がもし本気で美晴さんを愛そうとしていたら、結果は違っていたのかも知れませんね・・・』
かつて麻里子が告げた言葉の真意を理解できなかった榊。
美晴にフラれた彼は自宅の前で警察に捕まってしまいます。
「第50話」で説明されているように、これは峰子の通報による「薬事法違反容疑」です。
榊から全てを奪いながらも、彼を待ち続ける峰子。
それが彼女なりの「愛情表現」なのでしょう。
この事により榊は母子の前から消え、大学を退学した正樹は美晴と共に引っ越してマコトとの関係も絶ちました。

これまでの生活を捨て去った母と息子。
一年後、彼らは「夫婦」として暮らしていますが、二人が育てている赤ん坊は話の流れからして正樹の実娘なんでしょうね。(たぶん)
静かな生活を送りながらも夜になれば「淫乱女」の「本性」を見せる美晴。
榊によって目覚めさせられた彼女の「肉欲」は、もはや薄れる事は無いのです。
美晴のそんな部分も否定せずに受け入れて愛している正樹。
(僕達は、男と女として この街にきて、“夫婦”として この街に住んでいる)
(思えば この街でも多くの男と女が暮らしていて)
(けれど中には 人には言えない秘め事と共に二人だけの時間を慈しんでいる人達がいるかもしれない)
(――そう・・たとえば母が)
(僕の女であるように)
少し物足りなさを感じながらも、正樹の視点で読んでいた自分にとっては最高とも言える結末。
しかし、もう少し客観的に見れば、必ずしもハッピーエンドではないのかも知れません。
次回は、この長い「母子相愛物語」の総括をしてみたいと思います。
大橋さんの記事
"家政婦は見た! 襖の向こうの「禁忌な幸せ」 " ただし 家政婦のミツ子さん じゃありませんよ^^
それが きっかけで、思い出したことが あります。
だったら "榊家の秘密"のほうが 市原悦子演じた石崎秋子(のぞき家政婦)のとって 格好のネタじゃありませんか!
てなコトで 榊の生き様ををユーモア風味あふれるコメにしました 大橋さん
そうでした 市原悦子さんが ”家政婦は見た”
で歌った主題歌が動画でありました。 声は言い声ですよ。
で、1:29~1:49の 市原さんのモノローグが またいい味 出してるんですよ~http://www.youtube.com/watch?v=1vxQpcrRb0w
榊からしたら こんな家政婦だったら 「ぜったい雇わん!」っていいそうですね。
むしろ怖くて雇えんでしょ!
逆に 奥さんの峰子からしたら こんな家政婦がいたら百人力な気持ち この上ないこと まちがいなしですよ。
>美晴と二人でセックス旅行に行ったり目隠し状態の美晴を正樹に犯させたりと余計な事をしなければ「勝者」は榊だったでしょう。
そこ かなり重要ですね。 息子のマサキではなく アブノーマルセックスを嗜好としてる者たちをネットで呼びかけて募集して 美晴と交わらせるとか、
>帰り際に麻里子が榊に告げる。
「でも、おじさま、そんなエッセンスでしか楽しめないSEXって先細りしそうで、やっぱり不毛だと思うわ」
「・・・・御忠告ありがとう」
二人が喫茶店を出た後、一人残った榊が呟く。
「なるほど、マンネリはいかんという事か」<
むしろ マンネリでもいいから コツコツと地道に美晴を調教してても 十分 美晴を性奴隷にできたってコトですよ。・・・あかんてぇ~榊ぃ~ 変なゲーム要素なんか取り入れちゃって・・・
一番の失敗は 爆弾女”峰子”。彼女は ホント いわゆる”獅子身中の虫” "トロイの木馬"(あっ、・・・峰子がトロイ女って意味じゃないッスよ^^)
拘置所でおつとめを終えれば まさに ”きっと幸せ~”です^▽^ 榊は^ー^