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    永遠

    ゼロの者の『わすれな』は、この「第12話」が最終回です。
    わすれな(第12話)

    前回のラストから時間が飛び、すでに真央は離婚して実家に帰っています。

    (全ては・・ここから・・始まったんだよな・・・)
    久し振りに帰省した兄が妹と暮らしていた家を見上げる。
    母は息子を暖かく迎えた。
    「前も話したけど、「離婚」の話は、あの子の前ではしないでね」
    「ん? あー」
    「何が原因か、あの子も話したがらないから・・・」
    「わーてるって」
    (原因か・・ま・・そうだよな)
    彼は、真央の「夫」の目の前で妹と交わっていた日の事を思い出す。
    「それより、アンタの方はどうなの? 彼女は? 結婚は?」
    「いや、俺は・・・」
    (向こうも本当の事言っていないようだし・・・とりあえず、ひと安心ってトコか・・・)

    結局、兄妹の「禁断の関係」は両親にバレておらず、まだ二人は「普通の兄妹」を演じています。
    久し振りに顔を合わせた妹は、妊婦らしい姿になっていました。

    (実際、妹が腹を大きくしているのを見ると・・・)
    (複雑な気持ちに・・なるな)
    (正直・・もし俺の子供だったら・・って)
    (どんな気分・・だったんだろうか・・・)

    あれほど「膣内射精」を拒んでいた兄が、今では実の妹を孕ませる事を望んでいます。
    もう彼は「最後の一線」を越えてしまったんですね。
    やはり、「近親相姦者」が最終的に求めるのは、「肉親」である相手との「子供」を誕生させる事なのでしょうか。

    「お兄ちゃん・・会いたかった・・・」
    兄と一緒に二階へ上がった真央がそう告げた。
    そんな妹を彼は後ろから抱き締める。
    「あ・・あ、俺も・・・」
    「子供・・あたしが育てる事になりそう」
    真央は子供を産んで落ち着くまで、「二年だけ待って欲しい」と言う。
    「そしたら・・・・その・・・」
    「わかってる・・一緒に暮らそうな、三人で」
    新たな「命」を宿した妹の腹を触りながら兄が答えた。
    「・・・いい・・の? あたし・・・」
    兄の顔を見つめる妹。
    「ばっか、こうみえても、俺・・結構 稼ぎあんだぜ? だから・・・」
    妹を安心させるように抱き寄せる兄。
    「よかった・・・」
    「だろ?」
    「ううん・・そうじゃなくって・・・」
    真央の瞳には涙が滲んでいた。
    「あたし、お兄ちゃんを・・好きになってよかった・・って」

    「他の男」の「子供」を身篭っている妹を兄は受け入れ、その「子供」と共に生きていくと言ってくれた。
    自分の「恋心」が間違っていなかった事を確信する妹。
    たとえ、自分達以外の全ての人々が「間違い」だと言ったとしても、真央にとっては、それが「真実」なのです。

    「真央・・・」
    兄が妹と舌を絡ませる。
    (そんなの・・こっちのセリフだ――・・・)
    「んっ・・っ」
    彼が柔らかい乳房を揉みしだくと、真央が声を上げた。
    (真央・・お前が妹でよかった)
    「っと・・やっぱ、すんのは・・無理・・だよな」
    唇を離した兄が妹に確認する。
    「うん・・わかんないけど・・・でも、しばらく一緒に居られなくなるし、お兄ちゃんがしたいなら・・・それに――・・・」
    妹の言葉を聞きながら、兄の胸の鼓動が早く激しくなっていく。
    (知ってるか? 真央、俺は――)
    少し恥ずかしげに妹が上目遣いで兄を見た。
    「あたしも・・・・お兄ちゃん・・と、したい・・な」

    両親が眠りについた夜、「妊婦」の妹が兄の前で全裸になる。
    「あんま・・り・・見ないで・・ね、何か・・みっともなく・・て」
    「・・・真央」
    (いや・・今のお前は、俺が見た中で・・・・一番・・)
    「すげ――綺麗だ・・・」
    「・・っ」
    兄の言葉に妹が照れたように微笑む。
    「お兄ちゃんにそんな風に言われると・・なんかすごく変な感じ」
    (―――俺は・・・お前しか抱いた事ないんだ・・・)
    「そ・・うだな」
    兄が妹の側に近寄っていく。
    「でも・・すごく・・嬉しい・・・」
    (いや・・お前だけしか抱きたくなかった)
    (俺にとって、お前だけが唯一人の・・――・・)
    (そして・・それは・・これから先もずっと・・変わらない・・・)

    やっぱり兄は「近親相姦」以外に関して「童貞」でしたね。
    兄以外に少なくとも二人の男とセックスしてきた妹に比べて、あまりにも純粋で愚かな「近親愛」。
    それでも彼は「受動的」であるがゆえに、「優しい兄」であるがゆえに、ずっと自分から「最後の一線」を越える事が出来ませんでした。
    前回で兄が「覚悟」を決めたのも、「もう会わない」という妹の「脅迫」に負けたという見方も出来ます。
    でも、「もう会わない」という状況は、妹にとっても耐えられないはずです。
    だから、これまで真央の「禁断の想い」は兄に拒絶されてきたんですね。
    妹の「求愛」が失敗し続けていたのは、彼女が「普通の兄妹」として生きていく「選択肢」を残していたからです。
    兄と同様に、妹もまた「兄に見捨てられた世界」で生きてはいられないから。
    でも、あの時、彼女は本当に最後の「告白」だと決めていました。
    その悲壮な「決意」が兄の心を動かしたのですが、また兄に拒絶されるという可能性がゼロだったわけではありません。
    それでも彼女が「最後の賭け」をする事が出来たのには「理由」があるのです。

    「永遠の愛」を誓い合った兄妹がセックスをしている。
    「んっっ、く・・はっ、あ~っっ、あっ、あっ」
    兄が妹のアナルに射精した。
    「ふ・・あ、んぅ、あ・・ふ・・お・・兄ィちゃん、先に・・イっちゃっ・・・ず・・るい・・・」
    「ばーか、お前だって、すぐイクくせに」
    「だって・・お兄ちゃんと・・する・・と・・何され・・ても感じる・・んだもん」
    兄の上に真央が跨り、彼の肉棒を自分の蜜壺にズブズブと沈めていく。
    「はっ、こ・・んなに・・濡れる・・のも・・・お兄・・ちゃんだけ・・・はァっ」
    兄のペニスが完全に妹のヴァギナに埋没する。
    「く・・あ・・あ、赤ちゃ・・んに当・・たらないかな? そ・・れに、あたし・・あ・・・ふ、はあ・・それ・・に・・もう」
    真央は兄の肉棒の存在を感じながら腰を淫らにくねらせ、豊かな乳房を揺らす。
    「あっ、お・・兄ちゃ・・んだけ・・だから・・ふァっ、くふっ、だけ・・にしか・・っはァ」
    「真央・・・」
    「もう・・他の・・誰にも・・・だか・ら・・お・・兄ちゃんっっっっ・・愛し・・てっっ・・・」
    妹の「想い」に応えるように兄が射精し、真央は「幸せ」の中で絶頂に達した。

    朝、眠っている兄の横で妹がお腹にいる子供に話しかける。
    「この人・・ね、あたしのお兄ちゃんなの・・・」
    「・・・そして・・ね」
    「・・・・あなた・・の・・・・本当のパパだよ・・」

    妹が身篭った「子供」が兄の子であるという「真実」。
    おそらく彼女の旦那もそれを疑い、真央が否定しなかったからこそ、親権を放棄したのでしょう。

    彼女が「嘘」をついてまで兄の「膣内射精」を求めたのは、兄の子を身篭りたかったからです。
    血が繋がった兄と一生愛し合いながら生きていきたいという「願い」が叶わぬならば、せめて兄の子を産んで育てていきたい。
    兄は「真実」を知らなくていい。「人の道」を外れた「変態」は自分だけでいい。
    たぶん、真央はそんな境地にいたのではないかと思います。
    だからこそ、彼女の「最後の告白」は、兄との別れを恐れる「迷い」が無かったのでしょう。

    兄は夢を見ていた。
    (真央・・やっと・・――・・)
    (やっと・・一緒になれたな・・・)
    (兄妹の一線を越えて・・・)
    お互いに「禁断の恋」を感じ始めていた「あの頃」の真央と自分が微笑み合っている。
    (だけど・・「真央」は「妹」で)
    (「俺」は・・「兄」・・・・それは、わすれない)

    (俺達が出会えたのは)

    (兄妹、だったから)


    愛する「異性」が「肉親」である事。
    それは絶望的なまでに大きな壁。
    ある者は、「そんな事は気にしない」と「現実」から目を背ける。
    ある者は、「なんで私達は兄妹なの!?」と嘆き悲しむ。
    ある者は、いつか訪れるであろう「別れの時」を覚悟しながら「相姦」をする。
    ある者は、「肉親」という「関係」を捨て、「男」と「女」として愛し合う。

    でも、真央は「お兄ちゃんを好きになってよかった」と言い、和久も心の中で(真央・・お前が妹でよかった)と答えています。
    二人は「異性」として愛し合っていますが、「兄妹」であるという「事実」から目を逸らす事はありません。
    「兄妹」だからこそ出会い、愛し合えたのだから。
    他のパラレルワールドがあったとしても、「兄妹」でない「和久」と「真央」は在りえない。
    「両親」が異なれば、それは単なる同名の別人だから。
    二人が出会う時、必ず彼らは「兄妹」なのです。
    それが「運命」。

    「好きになった相手が兄妹だった」のではなく、「兄妹だからこそ好きになった」のです。
    幼い頃から同じ家で一緒に暮らしてきたという「環境」の影響だけではない。
    同じ両親から生まれたという「血の繋がり」だけではない。
    それは、「肉親」だけが感じられる可能性がある「魂の繋がり」である。
    でも、そんな「愛」が「他人」に理解される事はない。
    世間からは見れば、それは「狂気」だから。

    「幸せ」を掴んだかに見える兄妹ですが、その「関係」は両親にすら秘密にされたままです。
    その「幸せ」は、和久と真央だけが共有する「閉じた世界」だけのものなんですね。


    客観的に見れば、この二人の前途は非常に多難です。

    でも、もう二度と「兄妹」が離れる事はないでしょう。

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    4件のコメント

    [C74]

    大橋さんこんにちは。
    例の夢雅のバックナンバーを探している過程で、
    以前から気になっていたゼロの者さんの「わすれな」を見つけたので、2冊購入し読みました。
    どこかで以前、この作品が凄く良いという評価を記憶していましたので、
    その後、大橋さんのきちんと回を追ったレビューを見つけたときも、
    それを敢えて読まずに、まったくの素の状態で作品を読んでみました。
    そして今レビューを読んでみたのですが、大橋さんのレビュー素晴らしすぎです。
    ボクの読みきれてない(分からなかった)所までもちゃんと解説がなされていて、なるほど!!と。
    例えば、真央の想い(心情?)の部分など。
    後、こちらのコメント欄で、真央は義理の妹?というようなやり取りがありましたが、
    ボクは素で読んでみて、大橋さんとほぼ同じ捉え方でした。
    あくまでも捉え方は人それぞれだと想います。
    いずれこのレビューを頭に入れて、もう一度読んでみたいですね。
    また違った感じ方があるかもと。
    しかしこの「わすれな」。ボクはエロ漫画としても近親相姦物としてもやはり素晴らしい出来だと思いました。
    そんなに沢山読んでませんが・・・
    全編好きですが、一番好きなのはやはり「2」の11話でのエッチシーンですね。
    • 2008-10-25
    • 一究
    • URL
    • 編集

    [C75]

    こういうコメントを頂けると本当に嬉しいです。
    ありがとうございます!

    『わすれな』は素晴らしい作品ですよね。
    自分にとっては、「兄妹相姦漫画」の最高峰です。
    • 2008-10-26
    • 大橋零人
    • URL
    • 編集

    [C77]

    大橋さん今晩は。
    例の成田香車さんの雑誌やはり見つかりませんねえ。泣
    さてゼロの者さんの「わすれな」2冊再読してみました。
    大橋さんのレビューあってのことですが、今回読み直してみて妹真央の気持ちが凄く伝わるというか、
    ちゃんとセリフにしたり絵でもって描かれているんですよね。
    4話「唇」や8話「真央」などが新たにお気に入りですが、気付いてなかった自分が恥ずかしい。
    兄の目線で読んでいても、ちょっと感情移入し過ぎたというか、真央に惚れちゃいましたね。笑
    ラストまでの展開も分かっているのに、読後に軽い疲労感が・・・
    でもこの作品はやっぱり良いです。
    普通2度は読んでも3度以上はなかなか読まない(新しいものや他のものに目がいってしまうので)んですが、この作品は絶対また読むと思います。
    繰り返しになりますが、(兄妹)相姦ものの中でも、トップレベルの作品でしょう。

    最後に「わすれなの感想」のつもりでしたので、前回に続きこちらの項から投稿しました。
    間違っていたら申し訳ありません。
    • 2008-11-04
    • 一究
    • URL
    • 編集

    [C78]

    お探しの雑誌は見つからないですか・・・
    かなり前のものですから、やっぱり難しいですよね。

    『わすれな』に関しては、自分も兄に感情移入しながら読んでいって真央に惚れてしまいました。
    そのためレビューも暴走気味ですが、少しでも楽しんで貰えれば嬉しいです。

    このブログを始めて良かったと思えるのは、以前に読んだ「近親相姦漫画」をじっくりと再読する機会を得た事ですね。
    読み直してみると新たな発見があったりして、その「作品」の奥深さを感じさせられます。
    • 2008-11-05
    • 大橋零人
    • URL
    • 編集

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