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    罪と妹

    前回紹介した岡田コウの『足かせ 前編』は引きこもりの兄の視点で、前日に初めて犯した妹と再びセックスをするという話でしたが、『後編』は「兄妹相姦」が発生する前まで時間が戻り、兄の言いなりになっている妹の視点で語られていきます。
    足かせ(後編)
    「近親相姦」をする前と言っても、兄に食事を届けに来た少女はフェラチオを強要され、飲み込めずに掌に吐いた精液を舐めろと命じられれば必死に舐めるような奴隷状態でした。

    「まじでやるんだ。ひくわー」
    床に正座した妹をベッドの上に座る兄が見下ろしながら嘲笑する。
    「あ・・だって、お兄ちゃんがしろって・・・」
    「え、なにそれ、俺が悪いの?」
    「っそ、そんな事は・・・」
    「じゃあさ、俺がやれっていったら、なんでもすんの?」
    「あ・・・」
    傷跡の残る兄の足先が妹の太腿に触れる。
    「お・・お兄ちゃんがしてほしいなら? 私はなんでも」
    その言葉が終わらぬうちに険しくなる兄の顔。
    「するから・・・」
    「あーもういいわ。飯持って出ていけ」
    (私の存在は兄を苛立たせるばかり)
    「あら今日も随分のこしたわね」
    台所で呆れたように告げる母を見上げる少女。
    「あ、うう・・ごめんなさい」
    「え~ひよりが謝る事じゃないでしょ」
    「あのあ・・あの、あのやっぱりわたしがもっていかないほうが。お兄ちゃん、いつも機嫌悪くて・・・」
    「でも、お母さんがもっていっても開けてもくれないし。あんたじゃなきゃヤダってご指名なのよ。なんだかんだいって結局ひよりに甘えてるのよね」
    (そんなはずない)
    (だって)

    (お兄ちゃんがあんな風になったのは私のせいだから)

    (半年ほど前、兄は私をかばって事故にあった)
    (命は取り留めたものの、以前にようには走れなくなった)
    (走る事が生きがいだった兄は、だんだんとふさぎ込むようになり)
    (部活もやめ、いつしか外との交流を断つようになった)
    (それ以来、兄の笑顔をみていない)
    (私の所為だ)
    (私が兄の将来を駄目にした)
    (だから、わたしは)

    兄の怪我と妹の関係は『前編』の時点でだいたい想像できますね。
    自分をかばって大怪我をして、おそらく陸上部であったであろう兄の人生を狂わせてしまった罪悪感が少女の「献身」の原動力でした。
    だからこそ、「とりあえず脱げよ」と実の兄に言われても拒絶することが出来ないのです。

    (その日の兄は最高に機嫌が悪かった。それだけの事)
    (私はそれを受け入れなくちゃ)
    (それが私の償い)

    (私とお兄ちゃんは、兄妹なのにっ)と思いながらも、抵抗することもなく兄に処女を奪われてしまう妹。
    しかし、それはこれまでのフェラチオのような一方的な「奉仕」ではなく、兄との「交わり」でした。
    そのことが彼女の心の奥底から「ある感情」を呼び起こします。

    子宮が潰れんばかりに突かれた少女が口に含んでいた兄の精液を吐き出してしまう。
    (私いま・・)
    「あーあ、お前こぼすなっつったろ。言われた事もできねぇのかよ」
    「ご・・めんな・・さい」
    (お兄ちゃんとセックスしてる・・・)
    「ばつとして、中出しされても文句はいえねぇよな」
    「っひ、ひぅっ、あ・・・っ、あっ、あっ、っま・・って、あんっ、まっ、ま、まってまって、っそれは」
    「はぁ!? なんでもしてくれんじゃねーのかよ」
    「あ・・・」
    (だから・・・)
    「それは、だめぇ・・・」
    「うるせーよっ」
    「ひっ」
    兄は膣奥まで突き入れた肉棒を一気に引き抜くと、少女の裸身に激しく射精した。
    「あ゛っ、ひあ゛っ、~あ゛、あ゛っ、~~~~~!!!」
    (おにいちゃんにあいされてるって)
    「っはは、マジでお前オナホかよ」
    精液まみれの妹の下腹部を撫でながら兄が呟く。
    「ふぁ、んっ、あ・・おにいぃ・・」
    (そうだった・・・)
    (お兄ちゃんにとっては、これはセックスなんかじゃなくて)
    (わたしへの罰なんだ)
    (だから、ちゃんとうけとめなくちゃいけない)

    兄とは「交わり」は「セックス(愛し合う行為)」ではなくて「罰」なのだという考え方は、性交中のキスを拒んだ『前編』でも描かれていましたね。
    「自分は兄に愛される存在ではない」と思っているからこそ膣内射精を拒否したりするわけですが、結局はたっぷりと膣出しされながら唇も奪われます。

    (キス・・されると、あたまのなかふわふわしてきて)
    (気持ちがあふれちゃいそうで)
    (これは駄目・・・勘違いしちゃう)
    (私がセックスだって思っちゃう・・・)
    「っはは、すごい出したわ。風呂入っていいけど、コレそのままな。明日、確認するから」
    (あ・・だめだ)
    (この気持ちは封印しなきゃ)
    (いつか本当に溢れでてしまいそうで)
    (こわい)
    翌朝、制服に着替えた少女が廊下に出ようと自室のドアの前に立つ。
    (だって、これは私への罰なんだから)
    (そこに余計な気持ちをいれちゃいけない)
    (これがお兄ちゃんのためになるなら)
    (ただ黙って受け入れるだけ)
    ひよりが「いつもの笑顔」を作る。
    (いつかお兄ちゃんがちゃんと前に進めるように)
    「よし、いくぞ」
    彼女がドアを開ける。
    (だから絶対にこの気持ちは
    「おっ、おはよう、お兄ちゃん」

    モノローグの内容はかなり修正されていますが、「雑誌掲載版」の『後編』は『前編』の冒頭へと繋がるこのシーンで物語が終わります。
    しかし、「単行本版」ではエンドマークの後にさらに5P追加されており、妹の「想い」がさらに深く掘り下げられています。
    作品紹介によると「なんとも思ってなかったのに相手の気持ちに引きづられた」がテーマで、罪悪感とか執着とか好き勝手に色んな感情を詰め込んだ気持ち悪いお兄ちゃんと、いいなり従順自己完結妹との、「共依存兄妹」の物語とのこと。
    そうなると追加の5Pの内容は必要不可欠に思えました。
    岡田コウは兄のことを「個人的には最高に気に入ってますが、ほんときもちわるい」と書いており、確かにダメ人間丸出しのセリフばかりでしたね。
    でも、だからこそ、さらに追加された単行本ラスト3Pが活きてくる。
    「雑誌掲載版」しか読んでいない読者もぜひ「単行本版」を読んで欲しいと思います。

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